講演情報
[2Yin-A-02]心不全患者(HFmrEF)における薬物療法と予後の因果関係解析― 因果グラフとモンテカルロシミュレーションを用いた検討 ―
〇清水 雅人1、鈴木 誠1、笹野 哲郎2 (1. 横浜南共済病院、2. 東京科学大学)
キーワード:
構造因果グラフ、心房細動、予後
背景:
左室駆出率40–50%の心不全(HFmrEF)はHFrEFに準じて治療されるが、各薬剤の予後への因果効果は不明である。本研究ではモンテカルロシミュレーションと因果グラフを用い、HFmrEFにおける薬物治療と予後の因果関係を検討した。方法:
急性心不全で入院したHFmrEF患者90例を対象とし、退院時処方薬と臨床因子を解析した。主要評価項目は1年以内のMACEとした。欠損値をMICEforestで補完後、copula法によるシミュレーションで7000例に増幅し、構造的因果モデルにより因果グラフを構築した。Backdoor調整により平均因果効果(ATE)を推定し、介入シミュレーションを行った。結果:
23例(26%)がMACEを発症した。β遮断薬は直接因果、利尿薬およびSGLT2阻害薬は間接因果を示し、介入によりそれぞれ5.7%、1.1%の予後改善が推定された。結語:
因果グラフとシミュレーションを用いた解析は、HFmrEF薬物療法の因果的評価に有用である。
左室駆出率40–50%の心不全(HFmrEF)はHFrEFに準じて治療されるが、各薬剤の予後への因果効果は不明である。本研究ではモンテカルロシミュレーションと因果グラフを用い、HFmrEFにおける薬物治療と予後の因果関係を検討した。方法:
急性心不全で入院したHFmrEF患者90例を対象とし、退院時処方薬と臨床因子を解析した。主要評価項目は1年以内のMACEとした。欠損値をMICEforestで補完後、copula法によるシミュレーションで7000例に増幅し、構造的因果モデルにより因果グラフを構築した。Backdoor調整により平均因果効果(ATE)を推定し、介入シミュレーションを行った。結果:
23例(26%)がMACEを発症した。β遮断薬は直接因果、利尿薬およびSGLT2阻害薬は間接因果を示し、介入によりそれぞれ5.7%、1.1%の予後改善が推定された。結語:
因果グラフとシミュレーションを用いた解析は、HFmrEF薬物療法の因果的評価に有用である。
