講演情報

[2Yin-A-04]EconTradeAgent: LLMエージェントと国際貿易理論に基づくマクロ経済シミュレーション

〇森下 皓文1 (1. 日立製作所 研究開発グループ)

キーワード:

巨大言語モデル、経済学、エージェント、シミュレーション、エージェントベースドモデル

国際貿易は,各国の生活水準を向上させうる,重要な現象である.国際貿易のメカニズムを解明するため,LLMに基づくシミュレーション環境EconTradeAgentを提案する.本環境は2つの要素からなる: (1) 人間らしい意思決定を行うLLMエージェント, (2) エージェント間の相互作用を規定する,国際貿易理論に基づく動学モデル,である.100エージェントによる10年間のシミュレーションを通じて,EconTradeAgentが,貿易現象を再現できることを示す.また,「関税戦争の勃発」という反実仮想シナリオを実行し,含意を得る.このような自由で制約のないシナリオは,未知なる状況でも行動できるLLMによって,初めて可能となるものである.