講演情報
[2Yin-A-17]Purification Comprehension仮説フォンノイマン・エントロピーとシャノン・エントロピー比較の観点から
〇布山 美慕1 (1. 立命館大学)
キーワード:
文章理解、量子認知、純粋化、フォンノイマン・エントロピー
読解過程では,ときとして,言語で表現できないがある種の一貫性をもつ文章理解を構築すると考えられる.こういった言語を超え,不定性を含み,かつ一貫性を有する理解の構築過程の仮説として,著者は先行研究でPurification Comprehension仮説を提案した.この仮説は,理解過程を,混合状態であった理解の状態が,他の文章部分への理解や読者の知識と関連し全体系を作ることで,量子的相関を持つ純粋状態へと移行する純粋化とみなす仮説であり,代数的確率論(量子確率論)を用いて定式化される.本研究では,この仮説の認知モデルとしての示唆の議論および検証方法の提案を行い,文章理解過程の理解および他の誤差最小化を基盤とするモデルへの展開可能性を示すことを目的とする.純粋化は,フォンノイマン・エントロピー最小化の過程とみなすことができるが,この過程はシャノン・エントロピー最小化の過程とは異なる.このことから,シャノン・エントロピーを最小化の指標とするモデルへ広く示唆を与えられる.また,本モデルの検証として,エンタングルメント・エントロピーを考えることで,本モデルの示唆と検証可能性を議論する.
