講演情報

[2Yin-A-48]領域抽出と音源定位を組み合わせた鳴いている牛の個体識別

〇高橋 里歩1、坪倉 和哉1、神谷 咲月2、小島 秀介2、兼子 明美2、入部 百合絵1 (1. 愛知県立大学、2. 愛知県農業総合試験場)

キーワード:

牛、インスタンスセグメンテーション、音源定位、個体識別

近年,畜産の大規模化により家畜の多頭飼育が行われており,少人数でも牛の管理が可能なモニタリング技術が求められている.本研究では,アニマルウェルフェアの観点から,非接触に収集可能な牛の鳴き声と動画を用いた個体識別を行う.特に,牛は鳴く行為が異常を知らせるサインであることが多いため,音源定位により鳴いている牛を特定する.一方,動画を用いた個体識別については,矩形検出によるバウンディングボックスを用いた識別手法が存在するが,背景雑音や他個体などの不要な情報が混入することで精度低下を招いていた.本研究では,画像中の物体をピクセル単位で区別し検出可能なインスタンスセグメンテーションを導入する.そして,背景雑音を除去することで牛の輪郭を検出し,その形状より鳴いている個体を識別する.加えて,物体追跡モデルを導入することで安定した個体識別を実現する.この結果,提案手法では斑点模様を持たない外見の酷似した黒毛和種に対して,識別精度が向上した.また,物体追跡により,牛同士が交差する場面においてもIDの入れ替わりが抑制され,安定した個体の追跡が可能となった.