講演情報

[2Yin-B-29]熱間圧延工程における因果構造に基づいた先端形状予測

〇喜利 祐也1、関本 真康2、新居 稔大2、齋藤 亮2、内田 真人1 (1. 早稲田大学、2. 株式会社 TMEIC)

キーワード:

因果推論、熱間圧延、ショートストローク制御、選択バイアス、反事実

鉄鋼の熱間圧延粗圧延工程における板幅先端形状は,歩留まりを低下させる要因であり,実操業ではショートストローク制御(SSC)によって調整される.しかし,SSCの制御パターンが材料条件に基づき決定されるという操業データの偏り(選択バイアス)により,通常の機械学習モデルでは制御介入時の反事実的挙動を正しく評価できない.本研究では,材料特性に起因する固有の形状変動と,SSCによる板幅修正効果を構造的に分離するモデルを提案する.実験の結果,従来のMLPと同等の精度を維持しつつ,制御介入解析で物理的に整合した応答を示した.本手法は高精度な予測と制御最適化に不可欠な因果的妥当性の両立を可能にするものである.