講演情報
[2Yin-B-49]H-Leniaにおける階層的自律パターンの創発
〇古川 樹1、有田 隆也1、鈴木 麗璽1 (1. 名古屋大学)
キーワード:
Lenia、連続セルオートマトン、階層性
連続値セルオートマトンLeniaは生命らしい自律的なパターンの創発に成功し様々な方向へ拡張されてきたが,複数の時空間スケールが相互作用する階層的な系の構築は容易でない.本研究は,こうした生命の階層性を明示的に表現するため,異なる時空間スケールを持つ複数のLeniaワールドを結合した拡張モデルH-Leniaを提案する.H-Leniaでは上位層ほど大きな時空間スケールを持ち,隣接層間で状態値の誘引または反発による相互作用が生じる.3層設定における実験の結果,特定の相互作用(上位層が下位層からの反発力を受け,下位層が上位層からの誘引力を受ける)において,各層が組織・骨格・身体の役割を分担し自律遊泳する階層的生物が発見された.移動エントロピー分析から,この構造は下位層からのボトムアップ駆動と上位層間の弱い結合によって維持されることが示された.さらに本稿では,KumarらのASAL(Automated Search for Artificial Life)の枠組みを参考に,CLIPによる言語表現との類似度を適応度としたCMA-ESによるパラメータ探索手法についても検討する.
