講演情報

[3A2-ST-1-01]特別講演「AIの現在地と次の挑戦:科学・工学・社会の交点から」(岡野原 大輔 氏)

人工知能はこの40年で大きく発展し,応用領域・研究方法・計算基盤のすべてに大きな変化をもたらしてきた.現在のAIは,高性能化と汎用化が同時に進む一方で,学習の安定性,継続学習の難しさ,評価と信頼性,計算資源やエネルギーコスト,理論的理解の不足など,多面的な課題に直面している.本講演では,現代AIの技術的構造と研究潮流を俯瞰し,モデル・学習・計算基盤の三層から現在の到達点と制約条件を整理する.その上で,学習と知能の再定式化,モデル設計原理の再検討,AI for Science をはじめとする新しい応用領域の展開を通じて,次世代AIに必要となる科学的・工学的チャレンジを議論する.さらに,AIが知識生産,研究活動,意思決定のあり方をどのように変えつつあるかを踏まえ,研究コミュニティが取り組むべき新たな課題と展望を提示する.