講演情報

[3F1-OS-8-02]知識グラフと生成AIを統合した有機合成実験情報活用システムの開発

〇森下 敏治1、堀 晴可1、露木 雅文2、我妻 正太郎2、野間 瞭太2 (1. 中外製薬株式会社、2. 株式会社日立製作所)

キーワード:

知識グラフ、グラフ検索拡張生成、大規模言語モデル、有機合成実験

ケミカル医薬品のプロセス開発において、研究者は実験条件検討のための情報検索に膨大な時間を要している。本研究では、 (1)有機合成実験に特化したオントロジー設計と知識グラフの抽出、(2)実験ノート・報告書・発表資料・論文などを横断的に検索する統合検索システムの構築、(3)複数エージェントとDeep Researchによる実験条件提案機能の構築を行い、知識グラフと生成AIを統合した有機合成実験情報活用システムを開発した。検証の結果、知識グラフ抽出精度95%以上、応答時間数秒~数十秒を達成し、ユーザーテストでも高評価を得た。本システムは、情報検索・要約・レビュー・集計・フローチャート作成などの業務を大幅に効率化するとともに、新規実験条件の提案を通じて研究開発を加速し、研究者が創造的思考に注力できる環境を提供する。ケミカル医薬品のプロセス開発分野への知識グラフ×生成AIの統合実装は先駆的な取り組みであり、今後の研究生産性向上に大きく貢献することが期待される。