講演情報
[3G1-OS-14a-05]野球における打席内投球系列を考慮した因果推論による捕手の投球戦略評価
〇三浦 拓実1、藤井 慶輔1,2 (1. 名古屋大学、2. 理化学研究所)
キーワード:
スポーツ、時系列データ分析、因果推論
野球における投球戦略とは、投手が打者を抑えるために球種やコースを組み立てる意思決定過程であり、試合全体を大きく左右する重要な要素である。しかし、投球戦略の評価には出場選手や試合状況などの要素を統制する必要があるほか、打席内の逐次的な投球系列を考慮する必要があり、その因果的効果を定量的に評価する手法は十分に確立されていない。本研究では、投球系列を考慮できる因果推論手法であるG-computationとTransformerベースモデルを組み合わせた投球戦略評価手法を提案する。メジャーリーグの試合データを用いて、捕手ごとの投球戦略、投球内容、および打席結果の生成過程をモデル化した。打席結果を得点期待値に基づくアウトカムとして定量化し、モンテカルロシミュレーションにより、捕手ごとに反実仮想アウトカムを推定した。これらを基に、捕手間の平均因果効果を算出し、投球戦略の差異を定量的に比較評価した。具体的な2捕手を対象としたケーススタディを通じて、推定値の解釈上の注意点やWARとの統合可能性について議論する。本研究は多面的な捕手の能力評価および選手起用の意思決定に資する分析基盤を提供する。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
