講演情報
[3Yin-A-32]Inter-Species Phonetic Alphabet (ISPA) を用いた動物音声書き起こしの分析
〇横山 れん1、須藤 克仁1 (1. 奈良女子大学)
キーワード:
動物音声処理
近年、生物多様性の尊重を背景に、動物音声を記号化しその意味を理解しようとする試みが進められている。本研究では、動物音声をテキスト化するシステム「Inter-Species Phonetic Alphabet (ISPA)」に着目し、書き起こし記号が持つ情報の特性と有用性を検証した。 実験には約13時間分の複数種の動物音声データセットを使用し、1) ISPA記号列を用いた動物種分類精度の検証、2) トピックモデル(LDA)を用いた記号列の構造分析を行った。 分類実験の結果、音声波形や合成特徴量と比較して、ISPA記号列のみを用いた場合が検証データにおいて最も高い分類精度(81.03%)を示した。これは、記号化により情報が適切に抽象化され、過学習が抑制されたためと考えられる。また、LDAによる分析では、特定の動物種と強く結びつくトピックや、種を超えて共有される音声特徴の存在が明らかになった。以上より、ISPAによる書き起こしは動物種の識別や音声構造の解明において有効なアプローチであることが示唆された。
