講演情報
[3Yin-A-44]用語辞書を用いたLLMによる設計書の表記ゆれ自動修正手法
〇西川 和寿1、是枝 祐太1、森 靖英1、大井田 駿1、福井 大輔1 (1. 日立製作所)
キーワード:
AIエージェント、ソフトウェア工学、文書校正
ソフトウェア開発において,設計書は開発者間の共通理解を形成するための文書である.設計書における用語表記のゆれは,仕様理解の齟齬やレビュー工数の増加につながる.近年,大規模言語モデル (以降,LLM) を用いた校正と推敲支援に関する研究が進められている.しかし,LLM に設計書の表記ゆれを単一プロンプトで指示する場合には,(i) 設計書の規模に応じて,指摘に抜け漏れが生じる(ii) 設計書固有の表現に関する指摘ができないといった課題が存在する.本研究では,日本語校正の中でも特に表記ゆれの指摘に対して,(i)と(ii)の課題に対応するため,用語辞書を用いた LLMによる設計書の表記ゆれ自動修正手法を提案する.金融システム開発案件の基本設計書 30 件を対象とした単一プロンプトとの比較評価では,3モデルの平均指摘率が 19.5pt,平均修正成功率が 10.7pt 向上した.今後は,表記ゆれ以外 (誤記や文体) の校正要素を含めた設計書の日本語校正手法の検討を行う.
