講演情報
[3Yin-A-53]連想型ことば遊びと身体表現を統合する認知モデルベースロボットの提案
〇西川 純平1 (1. 岡山県立大学)
キーワード:
認知モデリング、ACT-R、認知アーキテクチャ
円滑な対話では,言語処理と身体的手がかりが同時に働いている.本研究は,語彙検索過程における身体的手がかりの影響を扱う認知モデルを提案する.著者らはこれまで,認知アーキテクチャACT-Rを用いた認知モデルベースロボットを開発し,しりとりを課題として言語処理と身体表現を統合的に表現する枠組みを構築してきた.ただし,しりとり課題では音韻制約の影響が強く,意味連想や身体的手がかりの寄与は相対的に表れにくかった.そこで本研究ではこの枠組みを拡張し,名詞とその顕著な属性が交互に現れる連想型ことば遊びをタスクとする.このタスクでは意味の遷移が対話の進行として明示的に現れるため,身体的手がかりを意味へのバイアスとして扱いやすい.ACT-Rの活性化拡散を語選択の主要因とし,ロボットの動作の特徴(大きさや速さ)を意味カテゴリに対する追加的な活性源として組み込む.これにより,身体的手がかりが回答語彙系列の特徴や反応時間にどのように現れるかを記述する.本モデルは,対話における身体的手がかりと語彙検索の関係を扱うための枠組みを提示し,語彙検索における感覚統合の基礎的検討への寄与を目指す.
