講演情報
[4H4-OS-4b-02]認知的・感情的シナリオがエージェントに対する信頼と共感に与える影響
〇津村 賢宏1、山田 誠二2 (1. 東洋大学、2. 神奈川大学)
キーワード:
ヒューマンエージェントインタラクション、信頼、共感
本研究は、エージェントとのインタラクションにおいて、人のエージェントに対する心理的評価がどのように更新されるかを検討した。特に、提示されるシナリオの性質(認知的/感情的)が、エージェントに対する信頼と共感に及ぼす影響に焦点を当てた。参加者はエージェントから提示されるシナリオを視聴し、その前後で信頼、共感を評価した。三要因分散分析の結果、シナリオ視聴前では参加者間による信頼や共感の差はほとんど認められなかった。その一方で、シナリオ視聴後には信頼および共感においてシナリオ種類による有意差が生じた。単純主効果分析から、信頼や共感の増加自体は両シナリオで生じるものの、信頼に関しては感情的信頼に対して感情的シナリオよりも認知的シナリオのほうが効果が高かった。また、共感に関してはシナリオ視聴前からエージェントの外見がロボットの場合は男性型や女性型のエージェントよりも共感が高かった。これらの結果は,エージェントに対する信頼や共感の形成が単なる接触効果ではなく、接触以前から発生しうることを示しており、関わる際の内容の性質に応じて異なる心理的側面が選択的に更新されることを示唆する。
