講演情報
[4L1-GS-5g-05]囚人のジレンマにおける心の状態のマルチモーダル推定
〇杉原 匡燿1、岡田 将吾2、中野 有紀子3、熊崎 博一4、寺田 和憲1 (1. 岐阜大学、2. 北陸先端科学技術大学院大学、3. 成蹊大学、4. 長崎大学)
キーワード:
人工知能、囚人のジレンマ
人の協力行動は,血縁選択,直接・間接互恵,社会規範といった進化的・文化的基盤に支えられ,情動と認知の計算論的メカニズムによって実装される.このメカニズムを解明するには,社会的相互作用場面において観察可能な情動の手がかりと意思決定との対応を実証的に捉えることが不可欠である.そのためのデータ取得基盤として,本研究では反復囚人のジレンマを対象に,遠隔参加可能な映像付きオンライン実験システムを構築し動作確認した.本システムは各ラウンドの意思決定結果・反応時間・心的状態自己報告(10項目)を,映像・音声記録とラウンド単位で対応づけて取得する.クラウドソーシングで49名を実施した結果,完遂し双方ログが整合したのは12名(6組)であった.低下要因として,リロード時の再マッチングによるペア分断と,ページ遷移依存のログ保存による欠損を特定した.一方,整合した6組では20ラウンドの行動ログ・自己報告・録画を欠損なく取得でき,表情解析等のマルチモーダル分析に耐える基盤として動作を確認した.最後に完遂率向上の課題と対策を議論する.
