講演情報
[4L4-GS-1a-02]世界モデルを用いた共同注意の構成論的獲得:足場かけと二項関係学習の役割
〇中野 大輝1、南 泰浩1 (1. 電気通信大学情報理工学研究科)
キーワード:
共同注意、深層強化学習、シュミレーション
大規模言語モデルは高度な推論能力を持つ反面、身体的・社会的な学習には課題が残る。一方、幼児はこれらを通じ、効率的にダイナミクスや他者の意図を学習する。こうした社会的学習において、他者と同じ対象を共有する「共同注意」は、他者の意図を理解し文化的なスキルを獲得するための重要な基盤となる。本研究では、自由エネルギー原理に基づくDreamerV3を用い、感覚入力のみから共同注意における社会的キューを理解できるか検証するため、3次元シミュレーション上で実験を行った。
実験では、複数の社会的キューを提示する親エージェントと、視覚・聴覚入力のみで学習する幼児エージェントを構築した。結果、二項関係の事前学習が三項関係(共同注意)の獲得を促進すること、および段階的な妨害刺激の導入による足場かけが学習に有効であることが示された。また、世界モデルは親の複数の社会的キューを内部表現としては保持していた一方、視線キューのみへの過度な依存という課題も明らかになった。本研究は、明示的な記号推論なしに社会的相互作用の構造が学習可能であることを示し、より人間らしいAIの実現に向けた新たな視座を提供する。
実験では、複数の社会的キューを提示する親エージェントと、視覚・聴覚入力のみで学習する幼児エージェントを構築した。結果、二項関係の事前学習が三項関係(共同注意)の獲得を促進すること、および段階的な妨害刺激の導入による足場かけが学習に有効であることが示された。また、世界モデルは親の複数の社会的キューを内部表現としては保持していた一方、視線キューのみへの過度な依存という課題も明らかになった。本研究は、明示的な記号推論なしに社会的相互作用の構造が学習可能であることを示し、より人間らしいAIの実現に向けた新たな視座を提供する。
