講演情報

[4N1-GS-10c-05]自然な会話に焦点を当てた資産運用アドバイザリー向け会話エージェントの開発

〇遠山 みず穂1、戸田 開人1、赤塚 勇士1、関根 康弘1、齋藤 天眞2、松瀬 聡志2、金澤 波音2、山田 智仁2、本橋 洋介2 (1. 株式会社大和証券グループ本社、2. 日本電気株式会社)

キーワード:

エージェント、対話システム、産業応用、金融

本研究は、投資アドバイザリーサービスにおいて、厳格なルール遵守と自然な対話の両立を実現する対話エージェントの開発を目的とする。提案するマルチエージェントアーキテクチャは、会話分析エージェント、動的ルーティングエージェント、専門タスクエージェント、および出力調整エージェントから構成され、事前に定義されたルールに基づく厳格なフロー制御を実現すると同時に、ユーザーの反応や質問に応じた柔軟かつ共感的な応答を可能とする。証券会社社員を含むユーザーを対象にプロトタイプの評価を行い、シングルプロンプトで動作する「柔軟」LLMおよび「厳格」LLMの2つのベースラインと比較した。その結果、提案システムは心理的安全性、共感性、質問の自然さ、状況適応力において両ベースラインを上回った。フロー制御については柔軟LLMを上回ったものの、厳格LLMには及ばなかった。一方、柔軟LLMは対話の自然さと読み手適応性で最も高い評価となり、表現の自然さと制御の厳格さの間にトレードオフが存在することが示された。また、長文文脈理解や応答速度に課題が残ることが明らかとなった。

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