講演情報

[5F1-GS-10h-04]国内宿泊予約データを用いた地域間観光流動の重力モデル残差分析

〇長岡 直央1、中条 雅貴1、松井 諒生2、吉住 宗朔2、梅谷 俊治2、鳥海 不二夫1 (1. 東京大学、2. 株式会社リクルート)

キーワード:

観光流動、重力モデル、ネットワーク分析、データ分析

本研究は,全国を対象とした国内宿泊予約データを用いて,日本全体における地域間観光流動の構造を明らかにし,地域規模および地域間距離の影響を統制した上で,それらでは説明できない観光流動の要因を捉えることを目的とする.手法として,宿泊地規模および地域間距離を説明変数とする重力モデルにより,日にちの連続した宿泊に基づく観光流動数を推定するとともに,モデル予測値と実流動数の乖離を残差として捉え,モデル予測値を上回る実流動のみを抽出した残差ネットワークによる分析を行った.その結果,距離の減衰効果と規模効果はいずれも有意であり,観光流動の大部分は重力モデルによって説明可能であることが確認された.一方,残差ネットワークは高いモジュラリティを持つコミュニティ構造を示し,特定地方内でのまとまりや,空港・港を介した結合が確認された.これらの結果から,距離や規模といった地理的要因だけでは捉えられない地域性や航空・海上交通の影響が,日本の観光流動構造において重要な役割を果たしていることが示唆される.

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