講演情報

[5H3-OS-18b-04]回収現金の再利用を可能とするバランス警送問題の定式化とヒューリスティックアプローチ

〇近藤 愛1、玉井 秀明1 (1. 沖電気工業株式会社)

キーワード:

数理最適化、タブーサーチ、現金警送

現金警送とは、警備会社が特殊車両を用いて現金を安全に輸送する業務である。本稿では特に、ATMや現金出納機等の装置内現金が枯渇または溢出しないよう、現金を装填・回収する運用を対象とする。従来、この運用では警送拠点で装填用現金を事前に用意し、装置から回収した紙幣を拠点へ持ち帰る必要があるため、拠点において多大な現金精査コストが発生する。これに対し、装置から回収した現金を警送車両上で精査し、別の装置への装填に再利用する「バランス警送」が提案されている。
筆者らは、移動距離および現金精査コストの最小化を目的に警送計画を立案する多目的最適化問題としてバランス警送問題を定式化し、実用規模の問題を短時間で解くため、タブーサーチに基づく近似解法を実装した。本稿では、ランダムに生成した装置データを用いた数値実験により、従来方式と比較して、警送拠点における現金精査コストを大幅に削減できることを示す。