講演情報

[5K1-OS-48-05]クライアントの心情文予測に基づくカウンセリング応答生成

〇田中 義規1、上原 隆一1、井上 昂治2、稲葉 通将1 (1. 電気通信大学、2. 京都大学)

キーワード:

対話、カウンセリング、対話における心情記述

近年,メンタルヘルスの問題への注目の高まりに伴い,カウンセリング対話システムの開発を目指す研究が活発化している.カウンセリング対話においてカウンセラーは,クライアントの心情を理解し,共感的で安全な応答を行うことが求められる.この際,クライアントの心情の機微を捉えることは重要な課題となる.そこで本研究では,我々が先行研究で提案したタスク「対話における心情記述 (ETC)」に注目する.ETCは,感情カテゴリや数値的な枠組みでは捉えることが難しい,話者の発話時における機微で複雑な心情を自然言語で記述するタスクである.本研究では,このタスクのために構築された日本語対話データセットを活用し,カウンセリング対話システムが安全で共感的な応答を生成する手法を提案する.まず,データセットで学習された心情文予測モデルを用いて,対話履歴からクライアントの心情文を予測する.その後,予測心情文と対話履歴を応答生成モデルに入力することで,カウンセラーの応答を生成する.実験では,心情文の明示的な予測の有無による生成応答の品質の違いを評価し,その影響について議論する.