講演情報
[5M3-GS-2h-01]階層ベイズモデルによる投手の属性を考慮したパフォーマンス低下の要因分析
〇飯泉 匠朗1、山下 遥1 (1. 上智大学)
キーワード:
階層ベイズ、スポーツ
近年のプロ野球では、とりわけリリーフ投手において短い間隔での登板が常態化している。これに伴い、投球負荷の蓄積による疲労やパフォーマンス低下が問題となっているが、従来研究の多くは投球負荷の影響を平均効果として捉えており、投手個人の属性差を十分に考慮していない。本研究では、投手の属性によって疲労や休養がパフォーマンスに与える影響が異なるという仮説のもと、投球負荷に対する係数が属性で変動するような階層ベイズモデルを提案した。
NPB公式試合データを用い、防御率や失点有無を目的変数として分析を行った。投球負荷指標として直近および累積の球数、休養日数などを用い、年齢・投球スタイルといった属性をカテゴリ化してモデルに組み込んだ。
分析の結果、累積的負荷はパフォーマンスを悪化させる傾向が確認されるとともに、各投球負荷の影響の大きさは投手の年齢や体格、投球内容によって異なることが示された。例えば小柄な投手や高年齢層の投手では短期的負荷に対する悪影響が大きいなど、属性に応じた起用判断の重要性が示唆された。本研究は、投手の個別特性を考慮したデータ駆動型の投手運用設計に有用な知見を提供すると考えている。
NPB公式試合データを用い、防御率や失点有無を目的変数として分析を行った。投球負荷指標として直近および累積の球数、休養日数などを用い、年齢・投球スタイルといった属性をカテゴリ化してモデルに組み込んだ。
分析の結果、累積的負荷はパフォーマンスを悪化させる傾向が確認されるとともに、各投球負荷の影響の大きさは投手の年齢や体格、投球内容によって異なることが示された。例えば小柄な投手や高年齢層の投手では短期的負荷に対する悪影響が大きいなど、属性に応じた起用判断の重要性が示唆された。本研究は、投手の個別特性を考慮したデータ駆動型の投手運用設計に有用な知見を提供すると考えている。
