講演情報

[19p-B6-18]巨大表面電位を有する蒸着有機膜表面における自発的な水滴の動き

〇辻岡 強1、川島 弘之2、小池 健仁2、松本 直樹2、沈 君偉3、中村 振一郎3 (1.大阪教育大学、2.東ソー(株)、3.熊本大学)

キーワード:

巨大表面電位、真空蒸着、ジアリールエテン

我々は、フッ素化されたアダマンタン誘導体(PTAA)やジアリールエテン(DAE)の蒸着膜において巨大表面電位(GSP)が発現することを報告し、特にPTAAのGSP表面では水滴が自発的に動くことを見出した。今回DAEで水滴が動かない原因を追究し、表面粗さ(Ra)が1 nmレベル以下の時にDAEでも水滴が動くことを明らかにした。Raを小さくする材料としては、Tg=50~70℃の材料で達成され、Tg=100℃以上ではRa>>1 nmとなることが判明した。以上の結果をもとに、DAE蒸着膜においても水滴の自発的な動きを実証した。

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