講演情報
[20p-P02-13]無機-有機ハイブリッド化による擬一次元遷移金属酸化物の構造安定化
〇中根 茂行1、名嘉 節2,1、佐藤 和好3、沼子 千弥4、寺田 典樹1、Ibrahim A.5、久富木 志郎5、Khalyavin D.D.6、Manuel P.6、de Visser A.7、阿部 浩也8 (1.物材機構、2.琉球大、3.群馬大、4.千葉大、5.東京都立大、6.ISIS、7.Amsterdam大、8.阪大)
キーワード:
無機-有機ハイブリッド化、一次元磁性、ナノシート
従来材料では実現できない特性を追及する機能性材料の研究では、量子機能研究が盛んに行われている。低次元化合物は、こうした研究対象の一つである。特に高度な機能設計が見込める セラミックスの一次元化が実現できると、当該分野においては、大きな波及効果を期待できる。我々は、ここで、近年発見した無機-有機ハイブリッド化合物について行った実験結果の詳細を報告する。この物質は、単に擬一次元磁性を示すだけでなく、応用上で有望な特徴を有している。例えば、相転移現象と思われる転移温度を有し、ゆらぎの大きな一次元物質とは異なる点や、ナノシートのシート面に対して一次元鎖が垂直に配列する構造である。これらは、実用的な機能性材料のプラットフォームとして有望である。
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