講演情報

[10a-E219-2]原子炉ニュートリノモニター用シンチレータLABを対象にした熱中性子散乱断面積データの試解析

〇(M2)西堀 皓雄1、沖田 将一郎1、中島 恭平1 (1.福井大工)

キーワード:

熱中性子、ニュートリノモニター

逆ベータ崩壊反応を利用したニュートリノ観測実験では直鎖アルキルベンゼン(LAB)がその高い光透過率や安全性から多くの検出器で溶媒として採用されている。また、ニュートリノ観測実験において環境中性子によって引き起こされる原子核反跳現象が主要な背景事象となる。これらのことからLABに対するより正確な中性子の散乱断面積データは、効率の良い検出器の開発や高精度の解析に貢献し得る。
熱中性子以下の低エネルギーの中性子散乱では分子の運動との強い相互作用が無視できないため、分子運動を考慮した中性子の散乱断面積を評価することが重要になる。本発表では、LABを分子動力学シミュレーション上でモデル化し、速度自己相関関数及びフォノン状態密度分布 の計算を行い、それらを用いて、LABに対する熱中性子散乱断面積データの試解析を行った結果を報告する。