講演情報

[10p-E204-11]高エネルギーX線減弱係数スペクトル解析による多元素定量の可能性

〇櫻井 浩1、星 和志1、古田 有希1、高橋 学1、取越 正己2 (1.群馬大、2.QST)

キーワード:

フォトンカウンティングCT、X線減弱係数、元素定量

十分なエネルギー分解能(1 keV)を有し、検出器前のコリメーターにより散乱の影響を抑えたフォトンカウンティング検出器で測定した水のX線減弱係数スペクトルとNIST/XCOMデータベースより求めた水のX線減弱係数スペクトルを比較した。その結果、光電効果項・非弾性散乱項に加えて弾性散乱項を考慮する必要があった。また、非弾性散乱項は内殻電子の電子軌道の束縛効果によりKlein-Nishinaの式からずれている。弾性散乱項は原子構造因子を含んでいること、非弾性散乱項の内殻電子の電子軌道の束縛効果は元素固有であることから、元素のX線減弱係数スペクトルは相互に独立であることが示唆される。このことは、X線減弱係数スペクトルを解析することにより2つ以上の多元素を定量できる可能性を示唆している。