講演情報

[8a-B31-8]重力アシスト型自発振動電気化学反応器

〇劉 冠廷1、瀧ノ上 正浩2、横川 大輔1、桐谷 乃輔1 (1.東大、2.科学大)

キーワード:

電気化学、振動

有機合成における電解合成は、グリーンかつ原子効率の高い手法として注目されている。しかし、その効率は、緩慢な対流物質移動や限られた電気化学的表面積によってしばしば制限される。 本研究では、従来の知見とは対照的に、重力を利用した自発的振動現象が電解合成の効率を向上させることを実証する。具体的には、定電位モードにおいて、振動状態での生成物収率は非振動状態と比較して約2倍に達した。また、定電流モードでは、振動状態下で電解合成が安定して進行する一方、非振動状態では電極表面の生成物被覆により電圧が装置の順応限界にまで急上昇し、反応が停止してしまう。本研究は、電極の不動態化を根本的に回避する新たな重力アシスト型振動メカニズムを解明するものであり、有機電解合成の長期安定化に向けた新たな知見を提供するものである。