講演情報
[III-16-04]5-ALAが泌乳牛の発情行動に及ぼす影響
*羽谷 祐麻1、柳 里香2、萩原 裕紀2、Amin Hendawy1、相田 政昭2、坂本 真一2、小林 優2、小松 夏美2、大島 里実2、竹本 正志3、佐藤 幹4、杉村 智史1 (1. 農工大院農、2. 農工大農、3. ビートクラフト、4. 東北大院農)
【目的】泌乳牛における発情行動の微弱化が世界的な問題となっている。しかしながら、その原因の解明や改善には至っていない。近年、5-アミノレブリン酸(5-ALA)が泌乳牛の免疫応答を亢進することが示唆されている。本研究では5-ALAが泌乳牛の発情行動に及ぼす影響を実証するとともに、性ホルモンとの関係性について解析した。【方法】分娩後初回発情を確認した泌乳牛4頭を実験に供した。対照区と試験区(5-ALA1%給与)を設け、約21日間の飼養実験を行なった。加速度センサーを用い活動量を元にした行動解析及び、血中プロジェステロン(P4)およびエストラジオール(E2)濃度を測定した。また食肉処理場由来の卵巣から採取した顆粒層細胞を用い、異なる濃度の 5-ALAを添加した際のE2濃度をELISA法により測定した。【結果】発情日における活動量の平均値は対照区と試験区間で有意差は認められなかった。一方、変化量の平均値において、試験区で有意に高かった。血中E2濃度は発情周期を通して試験区で高い傾向にあった。P4値において、発情前15-7日では対照区、発情前5-2日では試験で高い傾向にあった。顆粒層細胞からのE2分泌における5-ALAの影響は認められなかった。以上、5-ALAは泌乳牛の発情行動を正に制御するが、顆粒層細胞からのE2分泌の直接的モジュレーターとしては作用しないことが示唆された。
