講演情報

[II-20-19]規格外サトイモの乳牛における嗜好性と飼料消化性

*家木 一1、畑野 幹人1、寺井 智子1、山田 大輝1、戸田 克史1 (1. 愛媛畜研セ)
【目的】サトイモは、株元となる親芋が食用に供されない規格外品として扱われ、愛媛県ではそのほとんどが圃場にすき込まれて処分されている。この規格外サトイモの乳牛用飼料としての利用を検討するため、乳牛における嗜好性と飼料消化性を調べた。【方法】本試験では、約6か月間サイレージ調製した規格外サトイモ(TS)を供した。TSの嗜好性は、ホルスタイン種泌乳牛12頭を用い、細断したスーダン乾草をベースに、TSを乾物比で25%ずつ段階的に増量した飼料の給与後1時間での乾物摂取量を比較して評価した。また、TSの乳牛による消化性を調べるため、ホルスタイン種乾乳牛(非妊娠)3頭を用い、粗濃比45:55の基礎飼料を給与するB区と、基礎飼料の乾物比約10%をTSで代替した試験飼料を給与するT区の2処理を設け、予備期10日間、本期4日間を1試験期とする全糞尿採取による消化試験を行った。【結果】嗜好性調査では、TSを乾物比で75%以上配合すると乳牛の乾物摂取量が有意に低下した(P<0.05)。乾乳牛による消化試験では、成分消化率および窒素出納に処理間で有意な差がなく、給与飼料の乾物比10%程度をTSで代替しても乳牛の飼料消化には影響しないことが示された。また、消化試験の測定結果から間接法で求めたTSの可消化養分総量は68.1%(乾物中)であり、乳牛用飼料として有用と判定した。