講演情報

[II-20-28]黒毛和種繁殖メス牛へのオクタン酸給与が血漿成分ならびに初乳・移行乳中の構成成分に与える影響

*山野 晴樹1、堀家 洋志1、田口 佑充1、稲生 雄大1、杉野 利久2、鈴木 野乃美3、衛藤 哲次1、塩塚 雄二1、藤野 亮一1、髙橋 秀之1 (1. 九大院生資環、2. 広島大院統合生命、3. 兼松アグリテック)
【目的】初乳と移行乳中の構成成分は,繁殖メス牛の血中から移行するとともに,仔牛の代謝生理機能に影響を及ぼすことが報告されている.グレリンは糖・脂質代謝に影響を及ぼす消化管ホルモンであり,血中グレリン濃度はオクタン酸給与により増加する.したがって,繁殖メス牛へのオクタン酸給与は初乳や移行乳中の糖・脂質代謝関連因子を変化させると考えられるが詳細は不明である.そこで,本研究では繁殖メス牛へのオクタン酸給与が血漿成分ならびに初乳と移行乳中の構成成分に与える影響を検討した.【方法】黒毛和種繁殖メス牛12頭を供試し,オクタン酸区では分娩予定日60日前(-60d)から飼料給与量の乾物当たり1.5%のオクタン酸カルシウムを給与し,対照区は無添加とした.体重は分娩前では毎週,分娩後は分娩日(0d)に測定した.採血は分娩前では-60,-30,-7dに,分娩後では0~3dに行った.採乳は分娩後0~3dの採血直後に行った.測定項目は,血漿・初乳・移行乳中ホルモン・代謝産物濃度であった.【結果】体重,血漿・初乳・移行乳中ホルモンおよびNEFA濃度は両区で差はなかった.一方で,オクタン酸区における血漿T-cho濃度は対照区と比較し増加した.また,初乳成分では初乳中グルコースおよびT-cho濃度が対照区と比較し増加した.これらのことから,繁殖メス牛へのオクタン酸給与は初乳の構成成分を変化させることが示唆された.