講演情報
[II-20-29]黒毛和種牛の初乳乳成分とその経時変化
*長岡 絵理1、大見 有紀1、寺田 文典1、大谷 喜永1、岩下 有宏1 (1. 明治飼糧)
【目的】乳牛の初乳の乳成分やその経時変化についてはよく知られているが、黒毛和種牛についての知見は少ない。そこで、本研究では黒毛和種繁殖牛の初乳成分の経時的な変化を調査することおよび初乳品質の指標を提示することを目的とした。【方法】黒毛和種繁殖牛32頭の初乳を分娩後3日間、1日2回採取し、初乳中の主要乳成分(固形分、CP、粗脂肪、乳糖)および機能性成分(脂溶性ビタミン類、免疫グロブリン(IgG等))、Brix、脂肪酸組成について測定し、それらの経時変化と関連性について分散分析及び相関分析により解析した。また、主要乳成分とIgG、βカロテンを用いてクラスター解析を行った。 【結果】黒毛和種牛の初乳は、乳糖以外の成分について1回目搾乳初乳が有意に高濃度を示し、その後経時的に低下した。主要乳成分と機能性成分の関連性としては、CP、IgGおよびBrixの相関はそれぞれ高く(r≥0.93)、粗脂肪とβカロテン、ビタミンAの相関もそれぞれ有意な値を示した(r≥0.65)。1回目搾乳初乳は、IgGが低い区、IgGが高く粗脂肪が低い区、IgGも粗脂肪も高い区の3つに分類できた。黒毛和種牛初乳の品質指標としては、IgGと粗脂肪を用いることが適切と考えられた。
