講演情報
[II-20-30]季節と飼養管理方法が黒毛和種繁殖雌牛の行動と体温に及ぼす影響
*邉見 広一郎1、徳丸 実夢1、小林 郁雄1、續木 靖浩1 (1. 宮崎大農)
黒毛和種繁殖雌牛の放牧には多くのメリットがある一方で,舎飼いと異なり直射日光や風雨に曝され暑熱や寒冷の影響を受けやすくなる等のデメリットもある.本研究では供試牛として黒毛和種繁殖雌牛5頭を用い,季節と飼養管理方法の違いが行動と体温に及ぼす影響を明らかにするために,春季と夏季において放牧管理と舎飼い管理の期間を7日間に設定して比較した.両季節とも体温は小型データロガーをCIDRに装着し腟内に挿入し測定した.行動調査は両季節とも9:00~15:30に行い1分毎の行動を記録した.結果として,春季放牧は,春季舎飼いより「摂食」「歩行」頻度が有意に高かく,「反芻」「立っているだけ」頻度は有意に低かった(P<0.01).また,夏季放牧より「摂食」頻度が有意に高かく,「反芻」「立っているだけ」の頻度は有意に低かった(P<0.01).1日の体温は,夏季舎飼いが春季(放牧,舎飼い)及び夏季放牧と比較して有意に低かった(P<0.01).春季放牧では摂食と歩行に大半の時間を費やしており,放牧地草量を増やすことで行動様式や体温が変わる可能性がある.本研究の結果から,季節と飼養管理方法の違いにより、黒毛和種繁殖雌牛の行動と体温変化が異なることが明らかになった.
