講演情報
[II-20-33]地域飼料資源を活用した黒毛和種経産牛の肥育が枝肉成績、肉質に及ぼす影響
三宅 諒1、平岡 航太1、髙野 遥1、高田 宜尚1、藤野 純佳1、安原 沙良2、*柴田 昌宏1 (1. 日獣大応生、2. 日獣大大学院応生)
【目的】繁殖牛としての役割を終えた黒毛和種経産牛は、出荷前に肥育を行うことで枝肉成績、肉質の改善が期待でき、幾つかの報告はあるものの、その肥育方法は確立されていない。近年の飼料価格の高騰により、国内で調達可能な飼料資源の活用が推進されている。本研究では地ビール工房から排出されるビール粕を主体とする飼料を作製し、これと共に自給粗飼料を黒毛和種経産牛へ給与した時の生産性について検討した。【方法】供試牛は本学付属牧場、富士アニマルファームで繁殖雌牛として飼養していた平均93ヵ月齢の黒毛和種経産牛4頭を用いた。飼料はビール粕サイレージ、デントコーンサイレージ及び肥育用配合飼料を給与し、肥育期間中は飼料摂取量及び体重を測定し、採血を行った。供試牛は6ヵ月間の肥育後、99ヵ月齢で屠畜し、枝肉調査ならびに肉質分析のため、胸最長筋を採取した。肉質は栄養成分及び物性について分析を行い、血液成分は生化学成分及びビタミン類について分析を行った。【結果】6ヵ月の肥育期間で142kgの増体重が得られ、この時の日増体重は0.79であった。枝肉成績は、歩留がいずれもA等級で、肉質等級は3等級及び2等級がそれぞれ2頭ずつとなり、枝肉重量は399kgであった。肉質はモノ不飽和脂肪酸割合が51.1%となり、筋間脂肪の融点は37.3℃であった。血液成分値から栄養摂取量の不足及び肝機能等の異常は見られなかった。
