講演情報

[II-20-35]初乳代用乳の給与時間の違いが新生和牛子牛の免疫移行に及ぼす影響

*藤條 亮宏1、武本 智嗣1、佐藤 哲誠1 (1. 全農飼中研)
【目的】新生子牛の免疫能および発育性を向上させるためには、高品質で適切な量の初乳を給与することが重要である。本試験では、初乳代用乳の給与時間の違いが新生和牛子牛の受動免疫獲得に差があるか評価するため、濃縮ホエータンパクを主成分とした初乳代用乳を給与した際の新生和牛子牛の発育性や血液性状に及ぼす影響を調査した。【方法】平均産次3.9産の黒毛和種繁殖母牛から出生した新生和牛子牛17頭(去勢9頭、雌8頭)を供した。試験区分として生後1時間以内に2袋、生後6時間後に2袋初乳代用乳を給与する区(対照区)と、生後1時間以内に初乳代用乳を4袋給餌する区(試験区)を設けた。調査項目は、体重(出生時、出生後7日目)、血液性状(出生後0、24時間、4、7日目)および糞便性状とした。【結果】体重において、対照区及び試験区間で差は認められなかった。また、総蛋白質濃度、γグロブリン濃度、その他血液性状および糞便性状においても試験区間で差は認められなかった。以上より、濃縮ホエータンパクを主成分とした初乳代用乳の給餌方法の違いにより発育性および免疫移行に差が認められなかったことから、労働力の省力化につながる可能性が示唆された。