講演情報
[III-20-24]繋ぎ牛舎でのスニファー法を用いた簡易なメタン測定手法の開発
*澤戸 利衣1、鈴木 知之1、及川 康平1、齋藤 ゆり子1、舘林 亮輝1、河内 大介2、原 公庸3、藤森 美帆1、山下 舞4、坪倉 美紗5、宇喜多 遥1、樋口 浩二1、野中 最子1、寺田 文典1 (1. 農研機構畜産部門、2. 農研機構九沖農研、3. 阿蘇農普振、4. 新潟畜セ、5. 農研機構農環研)
【目的】乳牛からのメタン排出量を推定するために、繋ぎ牛舎でメタン/二酸化炭素濃度比(CH4/CO2比)に基づく簡易なメタン測定方法(スニファー法)を用いた測定手法について検討した。【方法】繋ぎ牛舎において4頭の飼槽にそれぞれ呼気吸引チューブを取り付け、吸引する飼槽が4分(240秒)ごとに切り替わる測定システムを作成した。のべ21頭のホルスタイン種泌乳牛について連続した3日間のCH4とCO2濃度を測定し、①CO2濃度が牛舎内の空気より500 ppm以上高い状態が140秒/回(240秒のうち)以上あり採用となる回数および②CH4/CO2比の日内変動を調査した。また、③牛ごとの日平均CH4/CO2比を得るために必要な回数について、給餌後経過時間を考慮し検討した。【結果・考察】①1日で測定できる回数は最大63回前後/頭で、そのうち平均採用回数は37回(最小11~最大58回)であった。日平均CH4/CO2比は0.07(最小0.05~最大0.09)であった。②CH4/CO2比は給餌後上昇し、2-3時間後に低下した。③CH4/CO2比の変動係数を5%以内に制御できる最小日数と回数は、2日かつ24回であった。以上のことから、平均CH4/CO2比は、給餌後経過時間に偏りなく測定し2日かつ24回以上のCH4/CO2比データを採取することで精度を確保できることを明らかにした。
