講演情報
[VII-20-31]乳用子牛におけるインスリン感受性の週齢変化
*佐藤 瞳1、富澤 開1、目黒 華澄1、中村 楽人2、泉 賢一2、福森 理加1、千里 今日子1、及川 伸1 (1. 酪農大獣、2. 酪農大循環農)
【目的】反芻動物は飼料からのグルコース吸収が殆どないため、単胃動物と比べてインスリン感受性が低いことが知られている。しかし、哺乳期の子牛は単胃動物的な栄養吸収を行っており、反芻胃の発達に伴う子牛のインスリン感受性を調査した研究は少ない。そこで本研究では、出生から離乳までの子牛のインスリン感受性の変化を評価した。【方法】ホルスタイン種子牛雄6頭を9週齢まで試験した。代用乳は0週齢で0.9kg/日、2週齢で1.2kg/日、その後漸減し6週齢で0.8kg/日、7週齢で0.6kg/日給与し、8週齢で離乳した。スターターおよび乾草は1日齢より自由摂取させた。インスリン負荷試験(ITT)およびブドウ糖負荷試験(IVGTT)は0、4、6、7、8および9週齢に行われた。採血は-15から60分まで行い、血中グルコースおよびインスリン濃度を測定し反応曲線下面積(AUC)を算出した。【結果】ITTにおいてインスリンのAUCは9週齢で他の週齢と比較して有意に高かったが、グルコースには有意な差が認められなかった。IVGTTにおいてインスリンのAUCは9週齢で4および7週齢と比較して有意に高く、グルコースのAUCは9週齢で0週齢と比較して有意に高かった。このことから、哺乳量を減少させても哺乳期間中はインスリン感受性を維持しているが、離乳後にインスリン感受性が低下することがわかった。
