講演情報
[X-20-25]A2ミルク生産に関する酪農家意識-別海町調査結果から-
*小澤 壯行、青木 七海2、長田 雅宏1 (1. 日獣生科応生、2. JA道東あさひ)
【目的】日本最大の酪農地帯である別海町において営農する酪農家のA 2 ミルク生産意識に焦点を当て、同ミルク生産の帰趨を検討する。【材料および方法】2021年に道東あさひ農協及び中春別農協管内の全酪農家を対象にアンケートを実施した。有効回答率は18.7%(731戸中137戸)であった。アンケート内容は営農の基本的事項に加え、A2ミルクの認知度、同ミルクへの興味、生産システム導入意欲、日本における同ミルク市場拡大の可能性等についての設問を設けた。 【結果及び考察】①A2ミルクの認知度は、「知っている」が全体の45%、「知らない」が37%であり、実際にA2ミルク生産・販売を手掛けているJA中標津に隣接していても、その認知度は高くない。②A2ミルクへの興味については「ある」が全体の14%、「ない」が6%であった。また「興味がある」とした階層では、出荷生乳に付加価値がつくことに関心を示した事例があった。③A 2ミルク生産によるプレミアム乳価が及ぼす収益性向上に対しても興味を示した。④A2ミルク生産拡大の手法については、「広告宣伝による消費者の認知度向上」や「A2ミルク特性の科学的根拠の検証」を必要とする意見があった。これらことから、別海町酪農家におけるA 2 ミルクへの関心度は未だ低く、たとえ生産に興味がある農家群であっても実際の生産システム導入に至るには課題が残されている。
