会長挨拶

この度、歴史と伝統のある日本大腸肛門病学会の第79回学術集会を2024年11月29日(金)~30日(土)に、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜会議センターで開催させていただくことになりました。当科がこの学術集会を開催させて頂くのは、第50回の吉雄敏文先生、第62回の寺本龍生先生に続き3回目となり、このような大変名誉な機会を与えていただきました役員ならびに会員の皆様方には心より感謝申し上げます。

さて、今回のテーマは「感性を磨いて、未来を拓く」とさせていただきました。「感性」とは、人間が持つ知覚的機能の一つで、五感を使って刺激や情報を感じる力、また感じ取る能力です。我々は、感性を磨くことで一つの刺激や情報から様々なイメージを膨らませ、それをカタチにすることでパフォーマンスも向上し、結果的に人としても成長できます。理屈のみでは進めることができない医療の現場において、時には固定観念にとらわれず自分の中から湧き上がってきたアイデアを力にしながら診療・研究・教育に取り組んでいく必要があり、まさにそこに感性を磨くことの大切さがあると考えております。

本学会は、coloproctologyに携わる内科、外科、肛門科の3領域の医師が診療の枠組みにとらわれず横断的にディスカッションを交わすことができる魅力的な学会です。今回の学会では、各領域のエキスパートによる教育講演をはじめ、シンポジウムやパネルディスカッション、ワークショップでは日常診療において特に関心の高いテーマを取り上げさせていただきました。特に若手の会員の皆様におかれましては、是非日頃の研究成果を発表していただくとともに、各領域のエキスパートの手技など「本物」に触れ、講演や熱いディスカッションを通して新しい気付きを得ていただければ幸いと考えております。

最後に、横浜もみなとみらいエリアを中心にどんどん進化しています。是非この機会に日本の開国の地である横浜を楽しんで頂けると幸いです。スタッフ一同、実りある会となりますように誠心誠意準備をしてまいります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

 

 

 

 

 

第79回日本大腸肛門病学会学術集会
会長 船橋 公彦
東邦大学医学部外科学講座
一般・消化器外科学分野 教授