一般社団法人日本家政学会第74回大会

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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催
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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催

[2B-05]昭和50年代前半と平成10年代前半の「栄養と料理」に掲載された夕食献立の献立構成と料理の特徴

齋藤 実梨1、〇木村 留美2、森久 瞳2、渡壁 奈央1、石橋 ちなみ1、杉山 寿美1(1.県立広島大、2.広島国際大)

キーワード:

献立構成、日本の食文化、栄養と料理、一汁三菜

目的 我が国の食事は飯,汁,菜で構成される。昭和50年代には栄養学的視点から菜が主菜と副菜に区分され,平成に入ると菜の1つは主菜とすることが推奨された。本報告では「栄養と料理」に掲載された平成10年代の夕食の献立構成,料理の特徴について,これまでに報告した50年代と比較した。
方法 平成10~14年の1510献立について,献立構成ごとの主食の種類,菜の主材料,料理様式等を昭和50~54年の1339献立と比較した。
結果 平成10年代の献立構成は一菜1.4%,二菜8.8%,三菜34.0%,一汁一菜2.2%,一汁二菜48.1%,一汁三菜5.4%であり,50年代より三菜が多く一汁三菜が少なかった。主食が白飯の献立は84.6%であり,50年代より多く,三菜,一汁三菜では91.8%,96.3%であった。汁を含む献立は55.8%であり,50年代の76.1%より少なかった。1品目の菜は魚介類42.3%,肉類46.6%であり,50年代より魚介類が多かった。料理様式は和風47.0%,洋風33.6 %,中華風18.0%であり,50年代より和風が多かった。また,パンを主食とする献立に魚介類が組み合わされた献立は58.8%であった。2,3品目の菜の料理様式は和風62.5%,洋風23.5%,中華風13.3%であり,50年代より和風が多く洋風が少なかった。以上,平成10年代は和風の料理が多く,汁を含む献立が少ないことが示された。