一般社団法人日本家政学会第74回大会

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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催
一般社団法人日本家政学会大会
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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催

[2B-06]場面情報付加がプリンの印象評価に及ぼす影響

福田 莉奈1、村上 穂乃佳1、町澤 まろ1、水落 亮平1、佐々 卓哉1、角野 充奈1、〇冨永 美穂子1(1.広島大)

キーワード:

プリン、印象評価、情報、食行動

目的 卵,牛乳,砂糖を基本材料に調製されるプリンはシンプルで親しみのあるデザートのひとつである.内食,中食,外食いずれにおいても食され,甘さ,かたさ,トッピングの違いなどにより多種多様なものが存在する.SNSの普及によりプリンに関する情報も非常に多く,これらの情報収集状況やこれまでの食経験などが,個々人のプリンに対する印象や消費選択行動に影響していることが考えられる.そこで,「プリン」およびプリンに「コンビニのプリン」など場面情報を付加したプリンに対する印象を調査し,それらプリンをどのように価値づけしているのかを比較検討することとした.
方法 大学生を中心とする10~70代468名を対象にWeb調査を実施し,プリンの消費選択行動,プリンおよび5通りの場面情報(モダンなカフェなど)を付加した各プリンに対する印象を7項目(甘さ,卵感,硬さ,舌触り,色合い,価格),6件法で評価してもらい,男女別に比較検討した.
結果 男女にかかわらず,調査協力者のプリンの嗜好性は高く,「プリン」自体は甘く,軟らかいイメージで共通していた.場面情報付加により,各評価項目にプリン間差が認められ,中でも価格差が大であった.また,「手作りのプリン」の評価は男女で一致したが,その他の場面情報を付加した各プリンについては,価格,甘さの評価を除き,男女差が認められる項目が多く,喫食経験や情報収集の程度が印象評価に影響していることが示唆された.