一般社団法人日本家政学会第74回大会

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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催
一般社団法人日本家政学会大会
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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催

[2C-02]3Dボディデータを基にした適応的なゆとり量の身頃原型開発

〇山本 高美1、中山 雅紀 2、藤代 一成2(1.和洋女大学、2.慶応大)

キーワード:

3Dボディデータ、ボリュームモデル、ポリゴンモデル、原型、トルソー

目的 アパレル業界では,1D計測の他に3D計測による人体計測も行われるようになっている.そこで本研究では,3Dスキャナにより3Dボディデータを取得し,ボリュームモデルに変換,人体の軸を決め,左右差の除去を行い,理想的なトルソーを生成する.そのうえで,ゆとりをもたせた原型を開発することを目的とする.なお,ゆとり量は,バスト,ウエストで適応的に変更可能とする.
方法 実験協力者の3Dボディデータを用いて,ポリゴンモデルからボリュームモデルを生成した.トルソーとして必要のない,頭部,腕部,足部を削除し,対称軸を決定のうえ,左右差を取り除いたトルソーを生成した.次に,トルソーをポリゴンモデルで包み,各部位でゆとりを変更可能とした.3Dから2Dへの変換では,開発したアプリケーションを用いて,辺の長さをパラメタ化し,平面上に上記のポリゴンモデルと対応している三角形を並べ,変形し,身頃原型を開発した.その間,バーチャルフィッテイングを行いながら,開発を進めた.開発した身頃原型を,シーチングで裁断,縫製し,試着した.
結果 開発した身頃原型を,シーチングで試着した結果,良い評価を得ることができた.これも,バーチャルフィッテイングを用いて,試行錯誤を行った結果と考える.今後は,この原型を用いて,トップアイテムの設計を行っていきたい.