一般社団法人日本家政学会第74回大会

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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催
一般社団法人日本家政学会大会
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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催

[2C-04]ギャザースカートの視覚における「しっとり」感

〇末弘 由佳理1、鋤柄 佐千子2(1.武庫川女大、2.京都工芸繊維大)

キーワード:

しっとり、ギャザースカート、バーチャル、KES、フォトショップ、アパレルCAD

目的 インターネットショッピングにおいて,商品の印象を消費者に与えるため,写真やイラスト等の画像が用いられることが多い。布を用いた商品においては,画像から色やフォルムの情報の他に,触感の情報を伝えることが可能であれば,より満足度の高い購買が成立すると言える。本研究では,視覚的な「しっとり」1)を判断する際に,衣服のどの部分を捉えて評価するのかを明らかにすることを目的する。
方法 衣服のフォルムとの視覚的な「しっとり」の関係をみるため,テクノア社製のi-Designerを用いて,バーチャル布及びギャザースカート3D画像を作製し,前面の面積,高さ(丈),幅をAdobe社製Photoshop,脇線のウエストから裾にかけての広がり(角度)を東レ社製クレアコンポⅡにより計測した。試料とするバーチャル布は,触感「しっとり」の異なる6種1)において,KESによる物性値を用いて作製した。
結果 ギャザースカートの3Dバーチャル画像(前面)の計測値においては,視覚的な「しっとり」1)と面積及び脇線角度の間に負の高い相関関係がみられ,評価者はギャザースカートのウエストライン付近の脇線の膨らみを見て,判断していることが示唆された。
文献 1) 末弘由佳理,鋤柄佐千子, 日本家政学会第73回大会研究発表要旨集(2021) p.90 ※本研究の一部は文部科学省科学研究費基盤研究C(課題番号19K02348)の助成を受け実施した。