一般社団法人日本家政学会第74回大会

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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催
一般社団法人日本家政学会大会
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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催

[2F-01]令和3年度熊大附特高等部における家庭科の授業実践

〇八幡(谷口) 彩子1(1.熊本大)

キーワード:

特別支援学校高等部、家庭科、ICT、プログラミング教育

目的 特別支援学校高等部における家庭科は,卒業後の生活の自立を高める観点から,重要な教科と位置づけられている.令和2年度以降,熊本大学教育学部附属特別支援学校(以下「熊大附特」)では,新型コロナウイルス感染防止に留意しながらGIGAスクール構想を先導するICTを活用した授業実践に取り組んだ.本報告では,令和3年度の熊大附特高等部における家庭科の授業実践を分析し,これからの家庭科の授業に有効なICTの活用ならびにプログラミング教育の観点から注目できる家庭科の授業手法について考察する.
方法 令和3年度に実施された熊大附特高等部の家庭科の授業を分析対象とする.本報告では,2022年1月に熊大附特1年と3年で実施された授業実践の考察を中心に報告する.
結果(1)複数のタブレット端末やモニターを効果的に活用することにより,示範等を行うために実習台周辺に生徒を集める密な状況を回避し,レコーディングにより生徒の学びの様子を家庭と共有できる教室環境を整備することができる.(2)取扱い絵表示(情報)を読み取り,どのような手順で衣類の洗濯・取扱いをするのかを考えさせる授業は,洗濯,干し方,アイロンのかけ方等の仕事の手順を考えるプログラミング的思考につなげる学習として,知的障害のある生徒に仕事の段取りを考えさせる題材になると考える.
 本研究の一部は,JSPS科研費20K02366の助成を受けた.