一般社団法人日本家政学会第74回大会

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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催
一般社団法人日本家政学会大会
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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催

[2G-02]学生に対する水出し茶を利用した緑茶に関する食育について

〇木下 朋美1、山下 三香子1(1.鹿児島県立短大)

キーワード:

水出し茶、食育、緑茶

目的 緑茶は鹿児島県の代表的な特産品の一つである。しかし緑茶のリーフ茶(急須やティーポットを用いて茶葉から淹れる飲み方)の利用は減少し,ペットボトル等のドリンク茶の消費が増えている。その理由の1つが,ドリンク茶の簡便性である。そこでリーフ茶の淹れ方を身に付けることを目的に,リーフ茶の簡便な淹れ方を提案しその定着度を評価した。 方法 調理実習の時間に,各班1名当番を決め,茶を淹れた。前半は水出し茶,後半は温かい茶を淹れ,各自それぞれ1回ずつ実施するよう計画した。茶の淹れ方は,簡略した方法を記載したものを提示した。最終回に茶の食育授業を計画し,急須を用いた淹れ方を実践するようにした。最後に日頃の緑茶の飲用状況や今回の取り組みに関するアンケートを実施した。 結果 緑茶の飲用方法として,ペットボトル等,ティーバッグ,粉末茶,お茶パック,茶こし,茶こし付きマグカップ,タンブラー,急須やティーポットを用いた場合について質問した。その結果,ペットボトル等,ティーバッグ,急須やティーポットの利用頻度が高かった。調理実習で実施した淹れ方については,「家でもやってみようと思う」や「家でもやってみた」と回答した割合が温かい茶よりも水だし茶の方が高かった。また淹れ方を面倒だと回答したのは温かい茶は1人,水出し茶は0人であった。リーフ茶を淹れる手法として水出し茶はより簡便で取り入れやすいものであると考えられた。