一般社団法人日本家政学会第74回大会

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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催
一般社団法人日本家政学会大会
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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催

[3C-02]パクチーの品種による栄養成分の違い

〇丸田 ひとみ1、桑田 七帆1、山下 広美1(1.岡県大)

キーワード:

パクチー、栄養成分、抗酸化

目的 現在、食の多様化が進み様々な国の料理を日本に居ながら楽しむことができる。タイ料理やベトナム料理といった、いわゆるエスニック料理は人気の高い料理で、多くの料理でパクチーが使用されている。紀元前15550年ごろからハーブなどとして食されており、日本でも平安時代にはその記録が残っているが、独特の風味から日本の食卓には定着してこなかった。近年、首都圏を中心にパクチーがブームとなり、パクチーも身近な食品となってきた。岡山では2000年頃よりパクチーの栽培がおこなわれ、なかでも岡山市の一部の地域で生産されている岡山マイルドパクチー(以下、岡パク)はマイルドな風味で食べやすい。これまでの研究で、岡パクはビタミンCとミネラルが豊富であることが明らかとなった。そこで、本研究ではこれらの特徴が岡パクの品種によるものかを明らかにすることを目的とし、研究を行った。 方法 同じ土壌で岡パクと市販されている種を使用して、栽培を行いその成分の比較を行った。分析はたんぱく質、水分、炭水化物、脂質、灰分、ビタミンC、ミネラル8種とH-ORACによる抗酸化能の測定を行った。 結果 品種によって一般成分等に大きな差は見られなかった。一方で、還元型ビタミンCの割合や抗酸化能などは岡パクで高いことが明らかとなった。