一般社団法人日本家政学会第74回大会

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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催
一般社団法人日本家政学会大会
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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催

[3C-03]広島県産しまなみリーフ®摂取による生理活性作用

〇柴田 紗知1、髙山 健人1、鶴﨑 健一1、丸山 邦夫2、今 重之1(1.福山大、2.アドカスタム岡本)

キーワード:

しまなみリーフ、腸内細菌叢、次世代シークエンス解析

【目的】広島県尾道市因島にて生産されているしまなみリーフ®は、農薬を使用せず、高い栄養価を持つオリジナルの葉物野菜である。我々は、しまなみリーフ®のさらなる生理活性作用を明らかにすることを目的に検討を行った。 【方法】しまなみリーフの投与実験はBALB/cマウスを用いて検討した。しまなみリーフを凍結乾燥処理し粉末餌に混ぜて14日間投与した。飼育期間中は体重・摂食量・摂水量を測定するとともに、糞重量や糞中の水分量を測定した。投与14日目の糞便から腸内細菌叢DNAを調製し次世代シークエンス解析を実施することで腸内細菌叢の変化について解析した。 【結果】マウスへの投与実験において、体重増加率や摂水量及び摂食量は対照群としまなみリーフ®投与群で有意な差が見られなかった。一方で、糞重量と糞中水分量については、投与前には両群で差がみられなかったのに対し、投与10日目ではしまなみリーフ®投与群の方が対照群と比べ糞重量が有意に増加し、糞中の水分含有量も高いことが分かった。さらに、次世代シークエンス解析の結果、しまなみリーフ®投与群と対照群とで腸内細菌叢の多様性は異なることが分かった。この結果から、しまなみリーフ®を摂取することは腸内細菌叢を変化させ、便通の改善効果を示すことが明らかになった。