[3C-10]学校給食における「揚げ物」の料理構造―関西と九州地域の特徴―
〇伊藤 美穂1、名倉 秀子1(1.十文字学園女大)
キーワード:
学校給食献立、揚げ物、料理構造
目的 揚げ物は,嗜好性の高い料理であるが,学校給食などの献立に用いる際には,エネルギー量が高いため,提供頻度と量を考慮し,食材,調味を考えて計画することが求められる. そこで,学校給食に提供された揚げ物について,一月の出現頻度,揚げ物の種類と料理様式,主材料の食品分類などの料理構造である要素を,年間の献立表から把握することを目的とした.これまでに関東3都県の特徴について報告したが,今回は他地域の特徴を把握することを目的とした.
方法 2021年4月~2022年3月の学校給食献立を調査対象とした.献立表はインターネット上で掲載されているものを収集し,そのうち料理ごとの材料が詳細に記載されている関西と九州地域の6調理場(2共同調理場,4単独調理場)の献立を分析対象とした.揚げ物の提供頻度,種類と料理様式,主材料の食品分類について集計し,エクセル統計を用いて分析を行った.
結果 関西地域の493食の献立の中で,揚げ物の提供頻度は21.9%(108回)であった.揚げ物の種類は,から揚げ(竜田揚げ含む)が最も多く,次いでフライ,素揚げの順であった.揚げ物の主材料は魚介類が最も多く,種類は「はも」など地域特有の魚の利用がみられた.これらの結果より,現在の学校給食献立における揚げ物料理の料理構造が明らかになり,子どもたちの食嗜好の把握に繋がると考えた.
方法 2021年4月~2022年3月の学校給食献立を調査対象とした.献立表はインターネット上で掲載されているものを収集し,そのうち料理ごとの材料が詳細に記載されている関西と九州地域の6調理場(2共同調理場,4単独調理場)の献立を分析対象とした.揚げ物の提供頻度,種類と料理様式,主材料の食品分類について集計し,エクセル統計を用いて分析を行った.
結果 関西地域の493食の献立の中で,揚げ物の提供頻度は21.9%(108回)であった.揚げ物の種類は,から揚げ(竜田揚げ含む)が最も多く,次いでフライ,素揚げの順であった.揚げ物の主材料は魚介類が最も多く,種類は「はも」など地域特有の魚の利用がみられた.これらの結果より,現在の学校給食献立における揚げ物料理の料理構造が明らかになり,子どもたちの食嗜好の把握に繋がると考えた.