[3C-11]大学生の日本の家庭料理(和食)の喫食頻度と供食方法に及ぼす調理実習の影響
〇平島 円1、磯部 由香1、堀 光代2(1.三重大学、2.岐阜市立女子短期大学)
キーワード:
日本の家庭料理、喫食状況、調理実習、大学生
目的 これまでの調査から,大学生の和食の認知度は高く,喫食経験は多いことがわかっている.しかし,喫食頻度が低く,中食や外食を利用する割合の高い和食もあった.そこで本研究では,今後も手作りの和食を食するための知見を得ることを目的とし,学生の喫食状況に及ぼす調理実習の影響について分析した.
方法 和食23種の喫食頻度と供食方法(手作り,購入,外食)の調査を平成28年度に学生509名を対象として行った.学生を大学での調理実習の履修の有無により分類し,喫食状況の違いについて分析した.有意差検定にはc2検定を用い,有意水準は5%とした.
結果 調理実習を履修する学生のほうが,履修しない学生よりも和食の認知度は高く,喫食経験は多かった(p<0.001).全学生において喫食頻度の高い和食12種のうち,実習を履修する学生のほうが喫食頻度の高かったものは,ほうれん草ごま和えの1種のみ(p<0.01)で,喫食頻度に差はなかった.また,手作りを食べる割合が高い和食15種のうち,みそ汁,肉じゃが,ぶりのてりやき,ほうれん草ごま和え,きんぴらごぼうの5種類で,実習を履修する学生のほうが,手作りでの喫食割合が高かった(p<0.05).しかし,学生が自分で和食を作る割合は低い.そのため,和食の知識があり,手作りでの喫食経験も多い学生が自分で作ったものを食べるためには,大学で和食の調理実習を行うことは重要であると考えられる.
方法 和食23種の喫食頻度と供食方法(手作り,購入,外食)の調査を平成28年度に学生509名を対象として行った.学生を大学での調理実習の履修の有無により分類し,喫食状況の違いについて分析した.有意差検定にはc2検定を用い,有意水準は5%とした.
結果 調理実習を履修する学生のほうが,履修しない学生よりも和食の認知度は高く,喫食経験は多かった(p<0.001).全学生において喫食頻度の高い和食12種のうち,実習を履修する学生のほうが喫食頻度の高かったものは,ほうれん草ごま和えの1種のみ(p<0.01)で,喫食頻度に差はなかった.また,手作りを食べる割合が高い和食15種のうち,みそ汁,肉じゃが,ぶりのてりやき,ほうれん草ごま和え,きんぴらごぼうの5種類で,実習を履修する学生のほうが,手作りでの喫食割合が高かった(p<0.05).しかし,学生が自分で和食を作る割合は低い.そのため,和食の知識があり,手作りでの喫食経験も多い学生が自分で作ったものを食べるためには,大学で和食の調理実習を行うことは重要であると考えられる.