一般社団法人日本家政学会第74回大会

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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催
一般社団法人日本家政学会大会
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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催

[3C-13]レタス種子抽出分画成分によるNAD(+)依存脱アセチル化酵素SIRT1活性への影響

〇岡田 悦政1,2、岡田 瑞恵2,3,4(1.愛知県立大学大学院 看護学研究科 健康管理・基礎老化研究室 、2. Yms Laboratory, Nutrition Section, Ageing and Nutrition Research 、3.愛知学泉大学家政学部管理栄養学科、4.愛知県立大学客員共同研究員)

キーワード:

レタス種子、脱アセチル化酵素、SIRT1、ヒト肺線維芽細胞、遺伝子発現

[目的]SIRT1はNAD(+)依存ヒストン脱アセチル化酵素として働く。すなわち、アセチル基を除去することにより、ヒストンとDNAは強固に結合し、遺伝子発現が抑制される。また、SIRT1はp53腫瘍サプレッサーの活性化を制御し、アポトーシスの抑制をする。それ故、SIRT1はがん治療の可能性がある。特に、SIRT1阻害剤は効果的な抗癌剤になることが予想される。本研究においては、時計遺伝子発現に影響を与えたレタス種子分画成分によるヒストン脱アセチル化酵素活性への影響を検討した。[方法]乾燥レタス種子をホモジネートし、湯煎後、攪拌、ろ過し、HPLC分画した。ヒト肺線維芽細胞TIG-1-20(Young)とTIG-1-60(Old)にサンプルを加え4時間培養した。培養後、核抽出後脱アセチル化酵素活性をELISA法により測定した。[結果]Youngは、コントロールに比べてレタス(homogenate)1.11, (F31-33)1.04, (F33)1.01,(F34)1.07、(F35)1.04、Oldは、コントロールに比べてレタス (homogenate)1.04,(F31-33)1.10,(F33)1.37,(F34)1.05、(F35)1.08倍であった。以上から、脱アセチル化酵素活性にYoung、Oldいずれの細胞にも影響を与え、遺伝子発現を制御していたものと推察された。