一般社団法人日本家政学会第74回大会

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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催
一般社団法人日本家政学会大会
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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催

[3C-15]フキノトウ花蕾抽出成分と食品機能性成分の血液脳関門通過に関する検討

〇岡田 瑞恵2,3,4、岡田 悦政1,3(1.愛知県立大学大学院 看護学研究科 健康管理・基礎老化研究室 、2.愛知学泉大学家政学部管理栄養学科、3.Yms Laboratory, Nutrition Section, Ageing and Nutrition Research 、4.愛知県立大学客員共同研究員)

キーワード:

フキノトウ花蕾、血液脳関門、アミロイドβ、スルフォラファン、レスベラトロール

[目的]アルツハイマー病の病因の一つとされるアミロイドβ(Aβ)の及ぼす影響を抑制することを目的に、既にフキノトウ花蕾抽出成分(JBB)がAβに修飾付加し、その作用を抑制する結果を報告した。本研究においては、このJBBが実際に臨床的に使用する場合、血液脳関門blood-brain barrier (BBB)を通過することができるのか否か一つの検証を行った。 [方法] Japanese butterbur (JBB)は、熱水抽出(100℃、10分間の加熱後24時間浸漬し、濾過)してサンプルを得た。ファーマコセル社製の血液脳関門(Blood-brain barrier: BBB)in vitro 再構成系モデルを用いてBBB通過に関し、実験を行った。アストロサイト細胞を1週間安定培養し、5分間の脳内移行性試験をJBB及びレスベラトロール、スルフォラファンについてAβとの混合実験により実施した。通過度は、200-800nmの吸収スペクトル測定から決定した。 [結果]熱水抽出JBBは、単独での実験は通過度が高く、実査しに脳内神経細胞への影響が推察された。また、Aβとの混合実験では、その通過度はだいぶ落ちるようであった。さらに比較物質として用いたスルフォラファンの通過度はJBBと同様に高く、Aβとの混合実験でもその通過度にほとんど影響がなく高かった。一方レスベラトロール通過度は低く、Aβとの混合実験も同様であった。