[3D-11]周波数解析によるフルサイズとハーフサイズのスカートの美しさの評価
〇杉野 公子1、森 俊夫1(1.東京家政大)
キーワード:
周波数解析、フルサイズ、ハーフサイズ、スカート、ゆらぎ、美しさ
目的 ハーフサイズ(hs)で製作したトワルのパターンをフルサイズ(fs)に拡大し,製作しても同じシルエットや表面テクスチャを形成しないことが多い.本研究では,5種類のスカートのfsとhsの作品を作成し,周波数解析により,これらのスカートのシルエット(s)や表面テクスチャ(t)の形態のゆらぎ係数(α)を算出するとともに,α値との関係からfsとhsのスカート形態の美しさの違いについて検討する.
方法 試料としてタイト(T),ギャザー(G),フレア(F),サーキュラー(C)およびプリーツ(P)スカートについて,フルサイズとハーフサイズのスカートを作成した.離散的フーリエ変換により算出された1次元パワースペクトルからα値を求めた.fsがhsに比べて「美しい」(BEA)について女子学生30名を対象に5段階で官能評価を行った.「好ましい」(PRE)と「ドレープ性がよい」(GDP)についてもBEAと同様に官能評価を行った.
結果 すべてのスカートタイプで,sは、fsとhsの両者で,tよりも小さいα値を持ち,tはsよりも1に近い値を示した. fsのα値は,hsの場合よりも,どのスカートタイプでもsとtの両方で1に近くなった. したがって,どのスカートタイプでも,フルサイズはハーフサイズよりもシルエットとテクスチャの両方でより快適で自然で美しいと推定された.これらは官能評価による「BEA」の結果とよい一致を示した.
方法 試料としてタイト(T),ギャザー(G),フレア(F),サーキュラー(C)およびプリーツ(P)スカートについて,フルサイズとハーフサイズのスカートを作成した.離散的フーリエ変換により算出された1次元パワースペクトルからα値を求めた.fsがhsに比べて「美しい」(BEA)について女子学生30名を対象に5段階で官能評価を行った.「好ましい」(PRE)と「ドレープ性がよい」(GDP)についてもBEAと同様に官能評価を行った.
結果 すべてのスカートタイプで,sは、fsとhsの両者で,tよりも小さいα値を持ち,tはsよりも1に近い値を示した. fsのα値は,hsの場合よりも,どのスカートタイプでもsとtの両方で1に近くなった. したがって,どのスカートタイプでも,フルサイズはハーフサイズよりもシルエットとテクスチャの両方でより快適で自然で美しいと推定された.これらは官能評価による「BEA」の結果とよい一致を示した.