一般社団法人日本家政学会第74回大会

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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催
一般社団法人日本家政学会大会
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2022年5月27日〜5月29日オンライン開催

[3D-12]ウェアラブル端末が着心地に与える影響

〇井上 真理1(1.神戸大)

キーワード:

スマートテキスタイル、ウェアラブル端末、物理特性

目的 スマートテキスタイルにおいては取得した生体データの定量的評価方法や電極設計などの研究が多くみられる一方で、ウェアラブル端末のついた衣服の着心地に関する研究はあまりみられない。そこで、本研究ではウェアラブル端末が着心地に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、端末部分と生地部分に注目し、着用実験と物理特性の測定結果を比較して検討を行った。
方法 試料としてウェアラブル端末搭載衣料3点、比較用の市販ノースリーブ上衣ニット肌着2点の計5点を取り上げた。端末が付与している試料について「センサー部」、「トランスミッタ―部」、「導線部」、「生地部分(腹部)」の部位に分けて測定を行った。被験者を5名の男子大学生として着衣後安静10分、6km/hでの走行10分、安静10分の着用実験を行った。着用直後、走行前、走行中、走行後、安静後に上衣内胸部中央の衣服内温湿度の測定および主観評価を行った。また走行後に各部位の衣服圧を測定した。
結果 ウェアラブル端末の有無は衣服に対して冷たさ、かたさ、ざらざら感、違和感、伸びにくさ、こもった感じ、つっぱり感に影響を与え、好ましさとの間に相関がみられることがわかった。またウェアラブル端末により曲げ特性およびせん断特性が大きくなり、かたい風合いになるため好ましくないと評価される要因になることがわかった。